人生の転換期かもと思ったら!起こることと過ごし方は?
人生の転換期にあるとき、人は立ち止まります。
今まで歩いてきた道に急にモヤがかかって、見えなくなることがあります。
これから進もうとするのは未知の世界。立ち止まっていいのです。
これって転換期?
いきなりの人事異動
人生の大きな転換期であったり、成長のための通過点であったり。
人は人生で何度か、大きな転機に出会います。
転機にさしかかる前には、深く地中に潜って根を張る霊的な作業をするため、何もかもがうまくいっていないように思えたりします。
深く根を張るということは、その後、飛躍的に伸びるということなのですが、それがわかるのは伸び始めたとき、つまり上り調子になったときです。
その時までは、コツコツと根を張る作業を続けるので、パッとしません。
例えば、ある会社員は、3年間真面目に会社勤めをしていて、いきなり希望しない部署への配属が決まりました。
今まではデスクワークが中心の事務系仕事で、やっと最近、自分なりの仕事の方向性が見えてきたところでした。
新しい配属先は、関連会社への出向で、なんとパソコンのインストラクター。
もともと人付き合いが苦手だから事務系で就職したのに、人を相手に仕事をするなんてどうしたらいいのかわからず、毎日暗い気持ちで働いていました。
しかし、彼女はある日、担当していた生徒さんからお礼を言われます。
”あなたの教え方は、具体的でわかりやすい。カタカナが多い専門用語をわかりやすく噛み砕いて伝えてくれる。”
これこそが彼女の”根を張る作業”でした。
彼女は、インストラクターのマニュアルを渡された時に、あまりにもカタカナ表記が多いことに気が付き、それらを日本語にいちいち言い換えて説明したのです。
彼女はもともとPC作業が好きで、特に書類を作成することが得意でした。
以前の部署では、上司から書類作成を頼まれることが多かったのですが、それは彼女の資料がわかりやすく伝わりやすかったから。
彼女には「わかりやすく伝える」スキルがあり、転機が訪れたのは、そのグレードアップだったのです。
彼女は転属された現場でも、自分ができることをコツコツ努力しました。
下準備をしっかりしたので大きく伸びたのですね。

心境の急激な変化
今まで仲良くお付き合いしていた人たちに、なにか違和感を感じるようになった。
一緒にいても楽しくなくなった。話題が合わなくなった。
あなたの求めるものが、今までのものとは違ってきたときに、起こる現象です。
新しく何かを学びたい。もっとスキルアップしたい。人生を充実させたい。
魂が、つぎの世界へ進もうとするときに訪れます。
人間関係だけでなく、今までは夢中になって没頭できた趣味でさえも、物足りなく感じたりします。
私は何がしたいんだろう?どうして今までのように、楽しく思えないんだろう?
目の前にモヤがかかったように、世界がつまらなく感じます。
気力が落ち、毎日が冴えなくて、全て鬱陶しくなり一人でいる時間が長くなります。
実はこの時間も、霊的に必要な作業のための時間です。
魂が求める次の次元に向かう準備として、自分の中を整理整頓していたのです。
この時間は、孤独です。終りが見えない気がするし、どうしたらいいかわからないからです。
そんなある日、ポーンと飛び込んできたカラーセラピーの広告。今まで興味なかったのに、すごく気になります。
申し込みをしてワクワクと迎えた講座当日、思っていた以上に素晴らしい世界と出会い、興奮します。
新しく知り合えた人たちとの交流も楽しく、自分の視野が拓けていくのを感じます。
魂が成長する時には、いったん、一人になることがあります。自分ひとりで向き合う必要があるからです。
この時間をしっかり過ごせると、得るものも大きくなり、人生が大きく拓けます。
静かに、自分に集中する時間を持ちましょう。

強制 終了もあります。
バイト先のカフェが閉店することになった。勤め先の部署が人員整理を始めた。
いきなり、勤め先がなくなることもあります。
そうでもしないと、次に進まない人向けのアプローチです。
自分ではまだまだ辞める気がなかったのに、急に行く必要がなくなってしまうことがあります。
心の準備も出来ていなくて、呆然としてしまうことでしょう。
しかしこれも立派な人生の転機です。この日を境にあなたの人生は変化していくはずです。

人生は思うほど長くはない。
辛いことですが、病気になることで転機を迎える人もいます。
仕事に忙殺されて、家族や恋人との時間をおざなりにしたり、なにより自分のことを後回しにしていた人は、命の危険を感じることで人生に向き合うのです。
自分が病気になることもあれば、大切な人が病に倒れることもあるでしょう。
そのどちらも、残された人生について深く思いを巡らせる大変貴重な時間を過ごすこととなります。
”こんなことになるくらいなら、さっさと会社なんか辞めて、家族で旅行に行けばよかった。”
”なんであんなに仕事ばっかりしたんだろう。私には夢があったはずなのに。”
そんな風に悔やむことも多いでしょう。人生は思うほど長くはないのかもしれません。
やりたいと思うことがあるならば、先延ばしにするのはやめて、計画だけでもたててみましょう。
今日という日が、あなたの転機になるかもしれませんよ。

転機はなぜ訪れる?
色々なカタチで、私たちの人生にあらわれる人生の分岐点。
なんでこんなことに?と戸惑う人もいれば、それすら考えられず、頭の中が真っ白になる人もいるでしょう。
転機・分岐点・岐路は、人生が大きくアップグレードするサインです。
今まで習得したことを十分活かせるスキルが伴い、次の舞台へと進むとき、突如としてあらわれます。
引越し、転勤、別れ、栄転、離婚、死別、出会い…等々、色々な形を伴ってやってきます。
あなたが一生懸命その理由を考えてみても、納得いく答えは出ないでしょう。
そのカタチこそが、あなたの人生にとって最適なカタチだからです。

転機をどう進む?
転機が訪れたなら、あなたのできることはただ1つ。前に進むことです。
このステージで、あなたはまた自分を成長させます。
今までの人生では使ってこなかった、新たなツールを使わなければなりません。
逆を言えば、あなたは前のステージをクリアしたのです。終わらなければ、前には進めません。
あなたは見事にやり遂げたのです。
新しいステージでは、今までのやり方は通用しないかもしれません。しっかり観察する必要があります。
今までの自分だったら出来ないようなことも、やらなくてはいけない場面もあるでしょう。
今までと同じでいいのなら、新しい場所に来る必要はないのです。
今までの自分は、一旦横に置き、その場所の流儀を学びましょう。出来ることを増やしていきましょう。

もしも、受け入れられなかったら?
転機と言うのは、人生のアップグレードのために起こるのだと説明しました。
それを受け入れるのも、受け入れないのも、もちろんあなたの選択です。
あなたが決めることなのです。
流されがちな人生を送ってきた人にとっては、NOを言うための転機かもしれませんし、本当はやりたいことがあるのに、なかなか踏み切れずにいる人のための分岐点かもしれません。
人生は魂が成長するための旅のようなものです。そこで起こることは、全てが成長につながっています。
辛くても、悲しくても、それが無駄になることはありません。喜びを、更に深めてくれるからです。
人生は常に進行形で、前に進み続けます。
何が起きたとしても、前に進む覚悟があれば、転機ですら、転機ではなくなるのかもしれません。