占い師に占ってもらうという行為は、鑑定料のこともそうですし、占いをしてもらいに出かけるといった心理的なハードルが大きいと思います。
そこで「占い師に鑑定を頼むよりも、自分でタロット占いをした方がお得だしいつでも占える!」と思った方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、自分で自分のことをタロットで占う前に、ちょっとしたポイントを押さえておきましょう。
そして、メリット・デメリットを踏まえた上で自分のことを占うと、立派な趣味としてすんなり受け入れられると思います。
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目次
はじめに
タロットに限らず、占いという行為は占い師の客観的な目線で事象にアドバイスすることが目的です。
いわば、占い師は中立でなければいけませんし、情や憐れみという気持ちで占うと正確な鑑定ができないのです。
例えばの話、あなたは塔のカードをどうとらえますか?
塔のカードが出たら結構ショックですよね。意味合い的にはあまりいいカードとは言えません。
アドバイスの観点から言うと「ショックな事が起き、1からやり直す必要がある」というカードです。
一般的に塔のカードは「ショック」「逃れられない危機」「失敗」など、切迫した事態を意味します。
では、ここで占い師のアドバイスと、自分で占った場合のアドバイスを比較してみましょう。
一般的な占い師の場合
「状況はあまり良くない方向へ急変し、生活がガラッと変わってしまうかも!」
これは、情を挟む事のない客観的な意見と言えます。カードの意味の解釈だけを言っている状態です。
自分で自分を占った場合
「なんだかショックな事がありそうだけど、正位置だしあんまり気にしなくていいかな!」
このように、実際自分で自分の事を占うと都合のいいように解釈をしてしまいます。
いくら物事に中立的だと自分で理解していても、いざカードの絵柄を見ると無意識的に意味が偏ってしまうのです。
皆さんにはこんな経験ありませんか?
お正月によく引く「おみくじ」ですが、凶を引いた事がある人もいるはず。
凶を引いたら「まぁ、たかが占いだしなんとかなるでしょ」と自分の事になると楽天的になってしまう。
同じようにタロット占いという行為を自分へ行うと、どうしても感情が加味され正確な鑑定とは程遠い行為になってしまいます。
自分のことを占うメリット・デメリット
自分のことは絶対占うな!とは言いません。しかし、メリットとデメリットが存在するのは確かです。少し見てみましょう。
メリット
- 経済的・心理的負担がない
- いつでも占える
やはり経済的な面や外出の必要性がないというところがメリットと言えます。
また、占い師は24時間営業ではありません。占い師も人間なので休みもありますし、営業時間も存在します。
「どうしようか迷う」といった急な決め事が出てきたとき、自分のことを占うと手っ取り早いですね。
デメリット
- 自分に好都合な解釈しかできない
- 直感力が鈍い人はきちんとした鑑定ができない
先述しましたが、鑑定に自分の感情が入ってしまい、正確な結果が得られないことが大きなデメリットと言えます。
また、インスピレーションがなかなか湧かない人や直感力がない方、感受性が鈍い人はカードからの声を聞くのも難しいです。
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それでも自分で自分のことを占いたいときは
自分で自分のことを占いたい!という方も多いと思います。私も最初は自分の運勢を調べるためにタロット占いを始めました。
最初は分厚い書籍を買ってきて、一々調べながらいろんな事を占ったのを覚えています。
そこで、自分を占うときのポイントをご紹介します。
- 同じテーマの再鑑定は絶対しない
- カードは大切に扱う
- 勉強する
- 身内・家族・大切な人を占わない
一つずつ、詳しく解説しますね。
同じテーマの再鑑定は絶対しない
「いいカードが出ないから」「出たカードの意味がいまいちわからないから」といって、納得するまで鑑定するのはNGです。
初回のカードの意味を十分考えカードの声に耳を傾けてください。
また、タロットカードは長期的な展望を見ることは苦手です。それを踏まえて、基本的に3ヶ月経ったら鑑定をし直すことが理想です。
また、自分の手で自分の運命を切り開く大きな舵取りをした後は鑑定してみるといいでしょう。
基本的に同じ質問を何度もカードに語りかけないことが重要です。
カードは大切に扱う
鑑定後カードを机の上に置きっ放しにしていませんか?また必要のないときはカードをポーチに入れていますか?
また、カードが傷つくことを防止するために、机に敷くもの(タロットクロス)を用意しましょう。
本格的にカードの効力を引き出したい方は、セージなどのハーブを燃やして煙にくぐらせるといった浄化方法もあります(火事に注意してくださいね)。
たまには、一枚一枚タロットカードを綺麗な布で拭いて、カードを労いましょう。
勉強する
タロット占いは勉強の要素がたくさん入っています。直感力も大事ですが、カードの知識も増やしておくと意味も解釈しやすくなります。
慣れるまでは「テキストで意味を調べて」という占い方法になると思いますが、意味や由来などをどんどん勉強して、タロットと信頼関係を築き上げましょう。
身内・家族・大切な人を占わない
もしも、自分の子供のことを占って、場に「死神」のカードが出てきたらどう思いますか?いい意味で鈍感な人は気にしないで済みます。
しかし、大抵の人は「何か良くないことが起こるのではないか」と疑心暗鬼になってしまうでしょう。
ちなみに「死神」に関して言うと「死」という直接的な意味合いを示すことはあまりありません。逆に「再生」という意味の方が多いです。
私もいらぬ心配を抱えぬように、家族や身内のことは絶対占いません。
芸能人を占うことも楽しいです
毎日いろいろな芸能ニュースが飛び交っていますが、気になることをサッと占う癖をつけると毎日楽しいです。
鑑定した芸能人の続報を聞いたときに「あぁ!あのカードの意味はこうだったんだ!」と新たな発見もあるでしょう。
リーディング力もメキメキとアップします。
そして、あなたの思いつく限りの話題、例えば日本経済・芸能・時事や世界的な問題をタロットに委ねてみましょう。
いつもとは、違った目線で物事を見ることができるようになります。
まとめ
記事の全文を簡単に表すと「自分を占っても構わないが、趣味程度で」という答えです。
占い師の中でも度々取り上げられますが、自分を占うことは、実は他人を占うことよりも難しいということです。
しかし、趣味としてはお金もかかりませんし立派な特技にもなるので、タロットデッキを一つ用意しておくのもいいのではないかなと思います。