世の中には理解不能なことがたくさんありますが、その中でも絵にまつわる話をしたいと思います。
フィクションでは「ドリアングレイの肖像」という話があります。
ドリアングレイという年を取らない美青年の話ですが、実は彼の代わりに肖像画が年を取っていくというストーリーです。
放蕩の限りを尽くしたドリアンは最後自殺を図り、実年齢の状態で死を迎えるのです。
肖像画は元の美しい青年ドリアンに戻るのですが、この作品を読んだとき、寒気がしました。
絵は時として描いた人の魂が宿ります。
日本では幽霊の掛け軸がありますが、あれも怖いですね。
実は他にも私が聞いた話と、実際に私が体験した話をしていきたいと思います。
この実体験は、今なお継続中です。
ホテルの絵って早々に変わらないのですね。
インテリアや内装は変わるのに。
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絵が毎日変わっていく?!そして…!!
この話は偶然ですが、外国の映画と日本の怪奇談で知りました。
まったく同じではないのですが、重要な部分は同じなのです。
それは、絵が毎日変わるという点です。
今回は、どちらも紹介したいと思います。
購入者が行方不明になる謎の絵
ある女性が等身大の大きさの絵を購入しました。
その作品には洋館が描かれていました。
要するに風景画ですね。
しかし、その絵には噂があり手に入れた人は、行方不明になるというものでした。
彼女は周囲の心配をよそにその絵を購入しました。
そして、自分の寝室にその等身大の絵を置きました。
あるとき、絵が変わっているのに気付きます。
絵の洋館のドアが開いていたのです。
「?」彼女はビックリしました。
でも絵が変わったことをなぜか誰にも話さなかったのです。
まるで絵に魅入られてしまったように…。
その後も絵はどんどん変わっていきました。
今度は洋館のドアから人影が現れ、日ごとにその人影が近付いて来ます。
そして、その人影が彼女と同じサイズにまで近付いたとき、その絵は彼女の部屋から彼女と共に消えてしまいました。
彼女に何が起きたのかは誰も知りません。
墓場から父親がよみがえる
父親が亡くなり、葬儀を終えた後に遺産相続の話でもめていた兄弟たち。
兄弟の中でも特に次男は強欲で、自分の取り分以上の遺産を他の兄弟からもぎ取ろうと考えていました。
その遺産の中に絵がありました。
亡くなった父親は自宅の墓地に埋葬されたのですが、その絵には墓地が描かれていました。
絵の値踏みをしているときに、次男はその絵が変わっていることに気付きます。
その後も絵はどんどん変わり続けました。
父親が埋葬された棺部分の土が取り除かれ、棺の蓋が開きそこに父親とおぼしき者の手が現れ、人影が棺から起き上がり家に向かって歩き出す。
次男は恐怖におののきますが、絵は変わり続けそしてとうとう家の玄関のベルが鳴ります。
恐怖に引きつった次男は、ただなす術もなく玄関が開くのを見ているしかありませんでした。
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某ホテルに飾られた気味の悪い絵
これは、絵により怪奇現象が起きたわけではありませんが、この部屋に泊まるときは本当に憂鬱な気持ちになります。
都内にある某有名なシティホテルにその絵は飾られています。
フランスの有名な作家の絵でホテルの絵が統一されているのですが、その中に1枚だけ気味の悪い絵があります。
緑色の色調がベースで、女性が大振りの帽子を被り横を向いている絵なのですが、その顔が何とも言えないくらい不気味なのです。
最初に見たときにゾッとしてしまい、背筋が凍り付くかと思うほどでした。
首から上の構図なので、絵には女性しか描かれていません。
見ていると何とも言えなく悲しみと恨みのような感情が伝わってきて、非常に怖いのです。
一緒に泊まった人にも絵の感想を確認したのですが、やはり「気味が悪い」の一言。
よく曰くつきの絵には、お札が貼られていたりするのです。
その絵も中心がこんもり盛り上がっていました。
ただ、外して確かめることはできないので、実際にどうなのかはわかりませんが。
絵は完成してから変わることがあるのですよね。
顔の表情とか。
その部屋は確かダブルベッドだったと思います。
ホテルではいろいろなドラマがあり、いろいろな人がそれぞれの事情で利用しています。
ましてやダブルベッドの部屋となると、男女のいろいろな関係が連想できますね。
ホテルを利用する人達が幸せな人ばかりではないということを考えても、複雑な心境になります。
変な話ですが、その絵は見ているのですから。そこに宿泊した男女のことを。
その絵のモデルさんは、どんな人なのかとても気になります。
今も時々、その部屋に泊まることがありますが、一人だったら部屋を換えてもらっていることでしょう。
と言いますか、そこには泊まらないと思います。
最後に
私は絵から波動を感じることがあります。
情熱的な波動、幸福の波動、悲しみの波動、恨みの波動など。
自分の部屋に飾りたいのは、やはり幸福の波動や情熱的な波動を感じる作品です。
世界には呪われた絵で有名な作品もありますね。
そういう作品は、やはりとても不気味なものを感じます。
実際にその作品を所有すると家が火事になるとか、謎の死を遂げるとか、いろいろな逸話が絶えないですね。
これは余談ですが、私の母方の家系に火の神様の掛軸があるのですが、自宅の傍で火事になったとき火の神様にお供えしていた水を火に向けてまいたところ、火が逸れたそうです。
なんとも不思議な話ですが、実際に起きたことです。
世の中には、本当に私達が知らないことがいろいろありますね。