春はお花見のシーズンですね。

お花見と言えば桜ですが、桜の下でお酒を飲むのは決して何となくではありません。

ちゃんと理由があるのです。

桜の花びらには人をリラックスさせて幸せな気分にさせてくれる効果があります。

リラックス効果としては、クマリンが有名ですね。

他にも二日酔いを予防してくれるので、桜餅を食べておくと二日酔いにならないで済むかもしれません。

日本3大桜(三春滝桜、神代桜、淡墨桜)は、樹齢1000年超えの古木として有名ですが、他にも全国各地には長寿の古木が多く存在しています。

この桜の古木には精が宿ると言われており、実際に対面したことがある人も知っています。

桜には精という言葉がとてもしっくりときますが、他の植物ではあまり言いませんよね。

それは、桜は他の植物よりも樹齢が長いからということもあると思います。

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桜には精霊が宿る

桜の精

見える人には見えるのですが、桜には妖精も宿っています

桜がつぼみのときは、同じようにまどろんでいるとか。

見える人が言うには、とてもその姿は愛くるしいそうです。

何となく想像ができますね。

精霊は木霊(こだま)とも言います。

山で叫ぶと声が輪唱したように戻ってくるのは、この木霊の仕業だとも言われています。

木霊はどの木にも宿るわけではなく、主に古木に宿るとされており、不思議な力を持っていて、切り倒そうとすると祟ることがあるとも言われています。

御神木と言いますものね。

私も茨城県で樹齢400年のしだれ桜の古木を見たことがありますが、それは見事でした。

本当に神々しくて、桜の精が宿っているのかと感じるほど。

先ほど述べましたが、桜には人間をリラックスしてくれる効果もあるので、余計にそう感じるのかもしれません。

そんな桜の精ですが、どんなときに目の前に姿を現すのでしょう。

私がイメージする桜の精は、髪が長くて着物を着ていて性別不明な存在。

そうですね。

白いイメージです。

私が桜の木から聞いたメッセージは、「今を生きて」でした。

桜の精霊が人前に姿を現すときはどんなとき

桜

私がエステティシャンをしていた頃の話になりますが、上品なご高齢の女性がお馴染みのお客様で、よく利用してくださっていました。

その方が関西に旅行に行ったときに桜の精を見たと言うのです。

あれは、やはり桜の季節でした。

彼女は桜を見に関西に友達と旅行に行かれたそうです。

高齢なこともあり疲れを感じたので休んでいこうと思い辺りを見回すと、見事な古木桜の下にベンチがあったので、そこで休むことにしました。

それは見事な古木桜で、樹齢はゆうに100年は超えているように見えたそうです。

少し休むつもりが、あまりの心地よさに寝てしまったのですが、気配を感じて目を開けると人が立っており自分を見下ろしていたとか。

その瞬間、「人じゃない!」と感じたそうです。

「きっと、あれは桜の精だと思うのよ。その後、何とも言えないほど気分が良くなり、また寝てしまったの。でもね、起きたら体がとても元気になっていた。とても不思議な体験をしたわ」

思い出しながら話された、その表情はとても幸せそうでした。

私が感じたのは、彼女がとても疲れて見えたので、桜の精がちょっと力を貸してくれたのではないかということです。

もしかしたら、私達も知らないうちに助けてもらっているのかもしれませんね。

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桜のソメイヨシノの平均寿命は60年

ソメイヨシノ

桜で思い浮かべるのはソメイヨシノという方は多いと思います。

しかし、このソメイヨシノは他の桜と比較すると平均寿命が短いのをご存知ですか?

ソメイヨシノは、成長は早いのですが、樹齢が40年を超えてくると衰退してくるのです。

病気にも弱く、種で増やすことができないので自然に増えることはありません。

ソメイヨシノは人工交配された品種なのも短命の原因になっているようです。

しかし、そんなソメイヨシノも青森県弘前城では、樹齢100年を超えている古木が300本以上も生育しています。

手入れをすればソメイヨシノの寿命を延ばすことは可能。

ただし、そのまま手入れをしないと60年位で枯れてしまうことがわかっています。

桜の種類は品種改良したものも合わせると、約200種類以上あります。

花びらが緑の桜もあり、桜と言っても様々な種類と形状をしています。

たまには、珍種の桜を鑑賞しに地方に繰り出すのもいいかもしれませんね。

最後に

桜

桜についても私は不思議な夢を見たことがあります。

あれは中学生のとき。

夢の中で私は桜の木の下に立っていて、桜の花びらが音もなく私に降り注ぐのでした。

その光景はまさにこの世のものとは思えない荘厳なる美しさ。

普段、目にする桜吹雪とはまったく異なる美しさに、「私、死んじゃったのかな…」と思ったくらいです。

人間は寝ているときにあの世に行っているという説がありますが、もしかしたら、あの桜はあの世のものだったのかも…

数十年経過した今でもしっかりとあの美しさは目に焼き付いています。

私は花がとても好きで時間があると見に行くのですが、桜はあのはかなさが好きです。

本当に咲いている期間が短くて、枯れるのではなく散るというところが若くして命を落としていった特攻隊や新選組をイメージしてしまいます。

同期の桜という曲は戦争で若くして命を落としていく様子を歌った作品ですが、なぜか桜には神々しさを感じてしまうのです。